
クレンチング(かみしめ 食いしばり)
通常、私たちの上下の歯が接触する時間は意外と短く、食事の時間も入れても1日に計15~20分間と言われています。私たちは意識していませんが、ほとんどの時間は上と下の歯の間には「安静位空隙」と呼ばれる1~3㎜程度のすき間ができています。
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しかし、近年は精神的ストレスにさらされる方が増え、顎の筋肉の過緊張よって何十分間も連続して強くかみしめる習癖をもった患者さんが増えています。この習慣を「クレンチング」といいます。
その患者さんたちは、歯が揺れだす・歯が浮いてかめない・冷たい水にしみる(知覚過敏)・口の開閉時に顎の関節付近に痛みを感じたり「コキン」という音がしたりする・肩こりがするなどの症状を訴えます。検査してみると、必ずしも虫歯や歯周病にかかっているとは限りません。
ただ、歯周病にすでにかかっている患者さんがクレンチングを始めてしまうと、歯周病を急速に悪化させ、歯を支える組織に重大なダメージを与えることがあり、注意が必要です。
歯をずらさずにじっとかみしめるのがクレンチングですが、歯ぎしりでも同じことが言えます。
無意識のうちに始めてしまうクレンチングを自覚することは難しいと思いますが、パソコンに集中していたり、机に向かって急ぎの仕事をしていたりする時など、ちょっと手を休め、クレンチングをしているかどうか確かめてみてください。
上下歯牙接触癖
Teeth Contacting Habit= TCH
かみしめていませんか?
リラックスした状態で唇が閉じている時でも、上下の歯は物をかむ時以外、安静位空隙と言って1~3㎜すき間があるのが正常な状態です。それが仕事に熱中している時、緊張している時、悔しい時などの場合「気が付くと上の歯と下の歯がくっついていた」状態になります。
弱い力ですが、これも広い意味のかみしめ・食いしばりと言えます。長い時間、歯と歯が接触していると顎の周りの筋肉が緊張状態になり、身体全体も緊張してしまいます。このように、かみしめを続けると自律神経の交感神経の緊張が続き、以下のような症状が現れる場合があります。
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かみしめ 食いしばりの改善には
まず、かみしめ・食いしばりが口の中や全身に悪影響を及ぼしていることを認識し「かみしめない!」と意識することです。
昔は口元を引き締め、奥歯でしっかりかみしめる、あるいは硬い食べ物を何回も咬んだほうが顎が強くなると言われていたこともありましたが、そのような固定観念がある人は注意が必要です。
必要以上に強い力を出すことが「癖」になっているかもしれないからです。
日中には以下のようなことに注意してください。
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